ジアルジア症(ランブル鞭毛虫症)の症状や原因、治療法について

ジアルジア症(ランブル鞭毛虫症)は、ジアルジアという原虫がワンちゃんの腸に寄生することにより引き起こされる
寄生虫感染症です。

健康なワンちゃんがジアルジアに感染しても、ほとんど症状は現れることはありません。
仔犬や若いワンちゃんが感染した場合は下痢にみまわれ、軟便や水様性の便が出るようになります。
激しい下痢が続いては治り、また下痢を起す、というサイクルを繰り返し、脱水や衰弱、成長不良に繋がります。

【症状】

仔犬は下痢や脱水に注意。成長不良の原因にもなります。

健康な大人のワンちゃんがジアルジアに寄生されたとしたとしても、ジアルジア症(ランブル鞭毛虫症)を発症することはほとんどありません。
しかし、仔犬や比較的若いワンちゃんがジアルジア症(ランブル鞭毛虫症)を発症した場合は重い症状が顕著に現れます。
ジアルジア症(ランブル鞭毛虫症)を発症すると、軟便や色の薄い水様性の便が出るようになります。
便は量は非常に多く、腐った油のような不快な悪臭を漂わせます。激しい下痢が急に始まっては治り、安心したころに
激しい下痢を再発するようになります。もしくは長期に渡って激しい下痢が続くこともあります。
ジアルジアに寄生された仔犬は、激しい下痢を起こし脱水症状に陥り衰弱していきます。
小腸の機能が失われ、栄養分を吸収できなくなった仔犬の体重は大幅に減少していきます。
ジアルジア症(ランブル鞭毛虫症)は仔犬の成長不良の原因になる病気ですので、十分な注意が必要です。
【原因】

ジアルジア症(ランブル鞭毛虫症)の治療には抗原虫薬の投与が有効です。

ジアルジアに寄生されているもののジアルジア症(ランブル鞭毛虫症)を発症していない健康なワンちゃんでも、その糞便にはジアルジアの卵が多量に含まれています。
それらの糞便が放置され、糞便に含まれていたジアルジアの卵が風雨にさらされることにより周囲の水溜りや土壌に溶け込むのです。
お散歩の途中等で、ジアルジアの卵を含んだ糞便や糞便が溶け込んだ水溜りの水や土壌をワンちゃんが舐めてしまうと感染します。
直接舐めなくとも、糞便の付いた足を舐めることでも感染しますので注意が必要です。
【薬・治療】

脱水症状や嘔吐の対処療法として輸液と食事制限を行います。

ジアルジア症(ランブル鞭毛虫症)の治療には、フェンベンダゾールやメトロニダゾールといった抗原虫薬を投与します。
激しい下痢が続き、脱水症状に陥っている場合の対処療法として輸液を行います。
再感染を防ぐため飼育環境の消毒も行います。仔犬へのジアルジアの感染源は母親の糞便であることも考えられます。
また、飼い主がジアルジアに寄生されていて、排便後に手洗いを怠ったために仔犬にジアルジアを寄生させてしてしまうこともあります。
【予防策】

他のワンちゃんの糞便に触れないこと。拾い食いにも注意。

お散歩の際は、他のワンちゃんの糞便に触れないように注意してください。
直接糞便を舐めなくとも、糞便の付いた足を舐めてしまい感染することもあります。
また、ワンちゃんが拾い食いや、水溜りの水を口にしないように飼い主さんは注意がしてください。
ワンちゃんの生活環境を清潔に保つことも重要です。
ワンちゃんの身の回りの物を出来る限り熱湯やグレゾール水溶液で消毒し、ジアルジアを死滅させ再感染や他のワンちゃんへ感染させないようにしてください。

「ジアルジア症(ランブル鞭毛虫症)」になりやすい犬種

  • 全ての犬が感染します。仔犬の発症率が高い病気です。