糖尿病の症状や原因、治療法について

人の生活習慣病として知られている糖尿病ですが、犬の病気でもあります。

近年増加傾向にあり、進行してから発見されることも多く、合併症を引き起こすとても恐ろしい病気です。

【症状】

症状は、初期の段階ではほとんど現れることがありません。

血糖値が高い状態が続くにつれて、様々な症状が現れるようになっていきます。水を飲む量が多くなる、おしっこの回数や量が増えるなどの多飲多尿の症状が見られます。

食欲旺盛でたくさん食べているのに、体重が減ってしまうこともあります。
これは、糖をエネルギー源として蓄えられないためで、悪化すると血液中の有害物質であるケトン体が増加して糖尿病性ケトアシドーシスという状態になり下痢や嘔吐などが起こります。

さらに病気が進行すると、昏睡状態になり命にかかわることもあります。
合併症としては、白内障や網膜症、自律神経障害、肝疾患などがあげられます。

【原因】

糖尿病は、主に肥満や食べ過ぎ、ストレス、運動不足、加齢などによる生活環境が原因になることが多いと言われています。

糖尿病になると、すい臓にあるランゲルハンス島というところから分泌されるインスリンの量が少なくなって、
血液中に含まれる糖が増えてしまい血糖値の高い状態が続いてしまいます。
インスリンは血糖値を下げる働きを持つ唯一のホルモンです。

その他にも遺伝的な要因やウィルス感染によるもの、発情期の黄体期やクッシング症候群なども原因になると考えられています。
雄犬よりも雌犬の方が発症する確率は高く、その中でも避妊をしていない雌犬の発症する確率が全体の6割を占めています。

また、年齢が8歳を超えると発症しやすくなると言われています。
プードルやダックスフント、ミニチュアシュナイザー、ビーグル、ゴールデンレトリバー、ラブラドールレトリバーなどの犬種がかかりやすいとされています。

【薬・治療】

糖尿病を予防するためには、適切な食事と運動を心がけ、肥満にさせないことが重要です。

治療は、食事内容を改善して体重をコントロールし、避妊手術を行ってホルモンバランスを調整して症状の改善を目指します。
それで効果がない場合には、一生涯に渡ってインスリンの投薬治療が必要になります。

獣医師の指示を受けて、飼い主が毎日インスリンを注射するのが一般的です。効果がでやすいように、食事療法や運動療法も取り入れます。

脂っこいものや塩分の高いものは病気になりやすくなるので、控えた方がいいと言われています。

「糖尿病」になりやすい犬種

  • トイ・プードル
  • ミニチュア・ダックスフンド
  • ゴールデン・レトリーバー
  • ジャーマン・シェパード