尿毒症の症状や原因、治療法について

発見が遅いと致命的な病になりかねない病気の1つに尿毒症があります。

犬の病気に気づいてあげられるかどうかは、行動の違いやわずかな鳴き声の差などに敏感になれるかどうかにかかっています。
特徴的な症状を知っておけば、病気に気づきやすいですから、犬の病気の中でも代表的なものくらいは知っておいたほうが良いでしょう。

尿毒症とは、腎機能が低下することで腎臓から老廃物を排出できなくなり、血中の老廃物の濃度が上昇する病気のことです。
老廃物が過剰に血中に存在すれば、本来の臓器への栄養・酸素補給などが妨げられるほか、血中の組成が変化するため、臓器へ大きなダメージを与えます。

【原因】

尿毒症の主な原因としては、腎臓・心臓の異常があります。

腎臓の異常には炎症や腫瘍などが考えられます。
過去に治療を行ったとしても、また腫瘍が発生する可能性もあり、それを放置していると腎臓の細胞が圧排されていき、徐々に機能が低下していきます。
心臓の異常の場合、心拍出量の低下が挙げられます。
腎臓から排出される尿は血圧と血流が関係しています。血圧が低く流量が少ないと、老廃物が腎臓に吸収されなくなるので症状が進行していきます。
【症状】

特徴的な症状としては、尿毒症初期のころは食欲不振や倦怠感です。

あまりエサを食べなかったり、散歩などの運動を嫌がったりする傾向があります。
さらに症状が進んでくと、酸素補給がうまくいかないことによる貧血が発生します。さらに、歯茎が白くなり歯が抜けやすい状態になることもあります。
そして、末期あたりまでくると、老廃物により血液が酸性になることで代謝性アシドーシスへ発展し、過呼吸や昏睡状態へ、さらには心不全となり命を落とすこともあります。
【薬・治療】

治療法は症状の段階に応じていくつかに分けられますが、まずは原因を知ることが大切です。

腎臓の腫瘍が原因なら、その腫瘍を摘出する、心臓機能低下が原因なら強心薬や利尿剤を登用するなどです。
場合によっては、血管拡張薬などを投与して、腎臓への血流を増やす措置をとることもあります。

その他には、腎臓・心臓に負担をかけない生活をすることは大切です。
例えば、塩分・脂肪が多く含まれている食事を控える、脂肪燃焼のために適度な運動を心がけるなどです。
ただし、慢性心疾患を抱えている場合は、運動がかえって尿毒症を加速させる場合があるので、無理な運動はせずに、家の中で遊ばせる程度にとどめておくなどの工夫が必要です。

「尿毒症」になりやすい犬種

  • 特にかかりやすい犬種というのはありません
  • 腎不全持ちの犬や、抵抗力の弱い老犬