免疫介在性溶血性貧血(IMHA)の症状や原因、治療法について

免疫介在性溶血性貧血(IMHA)は、赤血球の破壊によって引き起こされる犬の病気の一つです。

犬の溶血性貧血の中では一番多い貧血で、体内に侵入するウィルスや細菌を攻撃する免疫システムが過剰に反応し、自分の赤血球を攻撃してしまうという病気です。
特にメスに多く、年齢が2歳から8歳くらいに発症しやすいとされています。しかし、他の犬種であっても条件が揃えばこの病気になることはあります。

【症状】

免疫介在性溶血性貧血(IMHA)にかかると、元気がなくなる、食欲が減退する、疲れやすい、運動をしたがらない、すぐに息切れをするなどの一般的な貧血の症状が見られます。

症状がひどくなると、嘔吐や黄丹、血尿の症状が見られ、口内の歯肉やまぶたの裏の目が白くなります。
また、呼吸が浅く速い、脈が速いなども症状も見られます。重篤な呼吸困難の状態に陥っていたり、内臓がダメージを受けているような場合もあります。
【原因】

免疫介在性溶血性貧血(IMHA)の原因は様々。

怪我をしたことによるウイルスや細菌の感染、有毒の蛇に噛まれる、ワクチンや抗生剤などの薬剤の投与など多岐に渡ります。
また、遺伝的な先天性の場合もあります。
【薬・治療】

免疫介在性溶血性貧血(IMHA)は致死率が高く、40%もの犬が死亡するというデータがあります。

ですから、できる限り初期の段階で異変に気づき早期に治療を開始することが必要になります。
発見が遅れると、出血多量で死亡してしまう場合があり、治療を行うことができてもダメージを受けてしまった内臓までは完治できないこともあります。
完治したと思っても再発する可能性もある病気なので、長期的に付き合っていかなければいけません。まず、検査は血液検査やモニタリング検査などが行われます。
治療法としてはコルチコステロイドなどのステロイド剤、免疫抑制剤を投与する投薬治療になります。
これは、赤血球を破壊する免疫システムを抑えるためのもので、それによって貧血をとめることができます。
血液が足りない場合には輸血をすることもありますが、輸血によって症状が悪化してしまうこともあるので注意が必要です。
免疫介在性溶血性貧血(IMHA)は予防することはできないので、早期に発見して早期に治療を開始することが重要になります。

「免疫介在性溶血性貧血(IMHA)」になりやすい犬種

  • プードルやマルチーズ
  • オールドイングリッシュ・シープドック・コッカー・スパニエル
  • アイリッシュセッター