僧帽弁閉鎖不全症(僧帽弁逆流症)の症状や原因、治療法について

犬の病気の一つである僧帽弁閉鎖不全症(僧帽弁逆流症)は、心臓にある「僧帽弁」という弁がうまく閉じることができなくなってしまう病気です。

僧帽弁は肺からの血液を全身に送りだすところについている弁で、これが変性したり弁を動かしている腱が弱ってきたりして、うまく閉じることができずに血液が弁の隙間から逆流してしまいます。
そうなると、本来送りだされるはずの血液の量が減ってしまいます。

最初は少量なので大きな障害にはなりませんが、徐々に進行していくと逆流する血液の量が増え、送りだす血液の量を増やそうとして心臓に負担がかかり肥大化してしまいます。

また、心臓に血液が溜まってしまうので、心臓はさらに大きくなります。
そうなると、心臓の働きが弱くなり、仕事の効率も下がってしまいます。

【症状】

僧帽弁閉鎖不全症(僧帽弁逆流症)は、初期の段階では特に症状は現れません。

飼い主が気づくことは難しいですが、定期健診などで獣医師に聴診してもらうと心臓に雑音が聞き取れます。
次に、よく寝るようになった、疲れやすくなった、元気がないなどの症状が現れます。

これらの症状はただの老化現象と勘違いしがちなので注意が必要です。
レントゲンをとると、心臓が大きくなっていることが確認できます。それから、特徴的な咳が出始めます。最初は、運動後や興奮した後にすることが多いですが、段々と静かにしている時にも咳が出るようになっていきます。
咳は夜中や明け方に出ることが多いと言われています。

さらに進行すると、一日中咳が止まらなかったり、食欲が低下したり、急に倒れてしまうというような症状がでます。
肺に水が溜まる「肺水腫」という状態になって、呼吸困難になることもあります。

【原因】

僧帽弁閉鎖不全症(僧帽弁逆流症)の原因は、主に加齢によるもので年齢とともに進行していきます。

年をとった犬にはよく見られる病気です。
発症する年齢は8歳ぐらいからで10歳頃がピークと言われていますが、早い犬では6歳ぐらいで発症することもあります。
【薬・治療】

僧帽弁閉鎖不全症(僧帽弁逆流症)の治療は、内科的な治療法がメインになります。

僧帽弁閉鎖不全症(僧帽弁逆流症)の治療は、できるだけ早い段階で異常を発見し、症状の進行を抑える内科的な治療法がメインになります。

僧帽弁閉鎖不全症(僧帽弁逆流症)の治療には、強心薬や利尿薬、血管拡張薬などの薬が用いられます。人工弁の取り付けなどの外科的治療を行う場合もありますが、それができる病院は限られており、選択肢の一つにはなりにくいのが現状です。

「僧帽弁閉鎖不全症(僧帽弁逆流症)」になりやすい犬種

  • キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
  • シー・ズー
  • マルチーズ