フィラリア症の症状や原因、治療法について

フィラリア症は、蚊に刺されることで感染します。

フィラリアの幼虫は蚊を媒介としているため、蚊に刺されるときにその幼虫が犬の体内に入り込み感染するのです。フィラリアは犬の心臓や肺動脈に寄生します。

成虫になると体長が30cmにもなる糸状の寄生虫です。心臓や肺に寄生するため血流が悪くなり、呼吸器の障害や肝臓や腎臓の機能不全を引き起こします。放置すれば死に至る危険な寄生虫の病気です。

症状の中には、元気がない・食欲がない・苦しそうな呼吸などが見られ初めのうちは症状が目立たないため、フィラリアに寄生していてもすぐに症状が出ず数年経過してから症状が現れるということもあります。
初期症状としては、息が荒い、咳が出るというものがありますが、年齢のせいや体力の低下などが原因と誤解されることもあるため初期での発見が難しい病気の一つです。

フィラリア症の特徴は心臓や肺に寄生するということで、治療も困難です。駆虫薬を使っても体外へ排出することができないため、かえって肺や心臓を詰まらせることにもなるため治療法は慎重に選びます。予防薬を使用することで確実に予防することができる病気なので、獣医師の指導のもと予防薬を使いましょう。

【症状】

初期段階では咳や息苦しさ。重度になると吐血や血尿も現れる

フィラリア症の症状は、元気がない・食欲がない・咳をする・痩せる・息苦しそうな様子などが見られます。

初期のうちは咳や息苦しさですが、症状が進むにつれて様々な症状が見られます。症状が進み重度になってくると、お腹の膨らみや、吐血・血尿などが見られます。初めのうちの症状が目立たないため一時的な体調不良や加齢に伴う体調不調、体力の低下によるものなどと誤解されることもあります。

フィラリアに寄生されてからすぐに症状が出るわけではなくさらに、症状が出てても飼い主が気づきにくいという点から、寄生・感染してから数年してから症状が出ることもあり、症状が出たときにはすでに重症になっていることも珍しくありません。
フィラリアは心臓は肺に寄生します。そのため、血液の流れが悪くなり、呼吸不全や肝臓や腎臓の機能不全を引き起こし、死に至ります。

飼い主が気が付かないうちに感染しどんどん症状が悪化しているということもあるため、初期段階での発見と治療がとても大切です。

【原因】

蚊に刺されることでフィラリアの幼虫が体内に侵入し感染する

フィラリアの幼虫は蚊を媒介としているため、フィラリアの幼虫に寄生されている蚊に刺されることで感染します。

蚊はフィラリアに感染した犬からフィラリアの幼虫を運びます。
その蚊が他の犬の血を吸うことで犬の体内にフィラリアが入り込み感染します。感染後から心臓や肺などへ移行する期間は約120日程あります。

感染してすぐに心臓や肺に到達するわけではなく、体内に入り込んだ後は「感染幼虫」「移行幼虫」「未成熟虫」と呼ばれる段階で成長していき、120日ほどで心臓や肺に到達し成虫になります。
それまでの期間で症状が出ることはなく、成虫になってからの段階で初めて症状が出てきます。

【薬・治療】

駆虫薬での治療・外科手術での治療・対症療法を慎重に選ぶ

フィラリア症の治療法はいくつかありますが慎重に選ぶ必要があります。
まず駆虫薬での治療があります。しかしフィラリアは心臓や肺に寄生しているため駆虫薬を使ってフィラリアを死なすことはできても体外へ排出させることができません。そのため、死んだ虫が肺の血管を詰まらせることもあります。

外科手術の場合は、多数の寄生がある場合や緊急性の高い場合に行われます。対症療法は、出現している症状を和らげるもので、積極的な駆虫は行いません。
犬の年齢や体力などを考慮し、どの治療法にするかを選ぶ必要があります。

【予防策】

獣医師の指示通りのフィラリア予防薬の使用で確実に予防できる。

フィラリア症は、予防薬の使用で確実に予防できる病気です。
感染源の蚊の活動期間から蚊の活動期間終了の1か月後までの期間に予防薬を確実に投薬します。予防薬の使用期間がとても大切で、蚊の活動期間をしっかりと把握する必要があります。

気温が14℃を超えると蚊は活動開始できるため、必ずしも夏の時期からの投薬になるとは限りません。
予防薬のタイプも様々で、毎日投薬・月に1回・年に1回などがあります。いずれの場合も使用の時には獣医師の指示通りに行うことで確実に予防できます。

「フィラリア症」になりやすい犬種

  • 犬種での発症差はなし。
  • 屋外飼育の犬は要注意